症状
数分前の出来事を忘れる、同じことを何度も言う・聞く、
慣れた道で迷う、過度の妄想により暴力的になる など
認知症とは?
認知症とは脳の病気や障害など様々な原因により認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態です。物事の一部を忘れてしまう老化による記憶力の低下ではなく、認知症は物事全体を忘れてしまいます。
仕事や家事など普段やってきたことでミスが増える、慣れた道で迷う、数分前のことを覚えていない、気力がなくなる、暴力的になるなど、物忘れ以外の症状が少しでも現れていたらご相談ください。
主な症状
数分前の出来事を忘れる、同じことを何度も言う・聞く、約束を忘れる、日付や曜日がわからなくなる、慣れた道で迷う
今の状況が理解できなくなる、過度の妄想により暴力的になる など
治療方法
認知症の中でもアルツハイマー型認知症は、緩やかに進行する病気です。
現時点では根本的に治療して元の状態に戻すことは難しいですが、病気の進行をできるだけ遅らせて、本人が少しでも長くその人らしく暮らせるように支えること、そして家族の介護の負担を軽減することが治療の中心となります。
アルツハイマー型認知症の治療には薬物治療と非薬物療法の2つの治療法があります。
お薬による治療:
認知症の薬物治療には、症状を少しでも改善し病気の進行を遅らせる治療と、行動・心理症状(BPSD)を抑える治療があります。
薬の効果と副作用を定期的にチェックしながら、症状に合わせて使っていきます。
お薬を使わない治療:
アルツハイマー型の認知症の患者さんは最近の出来事は忘れても、昔の出来事はよく覚えています。
なつかしい、楽しい思い出を引き出し経験を共有することで、心地よい時間を過ごしてもらいます。
また、ご本人の主導で話ができるため積極性や気持ちの安定をはかります。
その他にも、体を動かしたり、ゲーム、ペット、絵画など興味のある活動を楽しみ、やる気を起こさせることが良い刺激になるとされています。